【エジンバラ演劇祭 現地プレス&お客様のレビュー】

fest
Death of a Samurai ( ☆☆☆☆☆ )

Death of a Samuraiはマンガから抜け出して来た様なポップアイドルが繰り広げるエキサイティングなショーである。
とにかく素晴らしく、どんな文化の壁も瞬時に超越してゆく。


Counter   Culture

観劇の際、日本語と英語という言葉の壁がある。がしかし彼らのパフォーマンスには熱意とキャスト、スタッフの類い稀な才能によってその壁を超越するものが感じられる。大音量のジャパニーズポップとその身体表現はアニメやマンガから抜け出てきた様である。衣装が素晴らしく、戦闘のシーンは息を飲むばかりである。キャスト自身がパフォーマンスを楽しんでいて言葉の違いなどものともせず、自らの感覚で客席とコミニュケーションをしている(我々が読めるのは劇中キャストが持ち上げた垂れ幕に映る英語表記のあらすじだけなのだ!)。
彼らのすさまじいエネルギーを前にして魅力を感じないことなど不可能である。
Afro13 は海外での上演を望む日本のカンパニーである。もし彼らが翻訳劇を望む場所、またはパートナーを見つけることができれば輝ける未来が待っているだろう。

レビュー   by パット ハリントン


Your Voice

「好きじゃないとは言わせない」

このショーは私にとって今年のエジンバラフェスティバル・フリンジの中で一、二を争うステージだった(信じて欲しいのはこれ以外にも私は本当に沢山のステージを観た)。不幸にもぱっと見では今まで見た中でもっとも貧相なステージだった(これは演じる 5 人のパフォーマーのせいではない)。けれどとにかく早めに会場に行ってかぶり付きで見てもらいたい。内容に関して言うと、まず衣装だけでも見る価値がある。加えて使用されてる音楽、振り付け、パフォーマンス全てが素晴らしい!残念ながらストーリーの細かいところまでは理解できなかったが、不思議と感動的で充分に楽しめる。恐らく今年はもうこっちで公演することはないんだろうが、もし、来年 Afro13 が戻ってきたら、私はまず最初に Afro13 のチケットを予約する。

レビュー  by   ジュディー (一般のお客様、観劇レビュー)@ エジンバラ


Forth one

Death of a Samurai は秘められた危険なラブストーリーを基にし、素晴らしく振り付けされたテンポの早いのダンスパフォーマンスだ。
あらすじによると主人公の少女はキスするものに不老不死の力を与える不思議な力を持っていた。しかしそれは一度きり。ひとたびキスをしてしまうと彼女は死んでしまう。 1 時間 10 分のパフォーマンスで彼女に続いて殺し屋、戦士、狂人、彼女の父親代わりである狼男が登場し、その絶妙なコンビネーションで愉快でエキサイティングな芝居とダンスをみせてくれる。 キャストは戦闘とダンスのシーンをさりげない優雅さをもって演じ、古代日本の特殊効果を用いて印象的なシーンが作り上げられ、アップビートのモダンな音楽とともにシーンからシーンへ途切れなく移行してゆく。 始めから終わりまで全てのパフォーマンスが素晴らしく、観るものすべてが微笑みを浮かべ、称賛を惜しまなかった。これは全ての年代、人種が観るべきステージであることは間違いない。


The Scotsman
--- ジャパニーズポップにのせた、はちゃめちゃな若いパフォーマーによる狂気のキル・ビル・スタイル、サムライ活劇といったところか。衣装はマンガ風の素晴らしい創作である。幸いなことにキャストが劇中であらすじをプラカード等で示してくれる。それによって劇中は森の中で、そこにはサムライ、ニンジャ、狼男、癒しの魔力を持つ少女、額の中央に第三の眼をもつ少年がいることがわかる。 カートウ―ンとカンフー映画をミックスさせたようなつくりで、キャストはステージを飛び回っている。戦闘シーンと魔法のシーンに重点が置かれている。振り付けはかなり粗削りだが、キュートで滑稽だ。すくなくとも何が起こっているか理解することが出来る。

レビュー  by  クレアー スミス